
鍼灸と言えば肩こりや腰痛などのイメージをもたれている方が多いように思います。しかし実際の適応疾患はとても幅広いものとなっています。
これは鍼灸が体の持っている自然治癒力を引き出す治療であるという考えからです。ですからどんな症状でも治療は可能です。
では自然治癒力とは?
例えば風邪をひいたら、体温を上げて発汗して熱を下げる。傷んだものを食べたら下痢や嘔吐することにより、体外へ排出するなど体に備わった回復機構です。
すべての病は最終的には自分自身の治癒力で治すのです。医者が傷口を縫ってくれても、それは治りやすくするための処置であり、かさぶたを作り、少しずつ傷を塞いでいくのは自分自身の治癒力によるものなのです。
当院に来院される患者さんに多い疾患をあげてみたいと思います。
妊娠を望み2年以上夫婦生活を営んでも、妊娠に恵まれない場合を不妊症といいます。
原因は様々ですが、明らかな器質的な病因(子宮の奇形や筋腫などの形態の異常など)がない方が来院されるケースが多いように思います。
病院で不妊治療を受けていても妊娠に至らない方が東洋医学を併用することにより、妊娠されるケースはとても多いです。
東洋医学は妊娠をしやすくするために体の環境を整え、妊娠するための土台、基礎を作ります。土台がしっかりしていると、その上に西洋医学の治療を積み重ねても、安定して揺らぐことはありません。逆にどんなに素晴らしい治療を受けても、土台がしっかりしていないと、崩れてしまい、その効果を最大限に発揮することはできないということです。
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妊娠するための体の基礎作りとしては |
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これらが整うことで、妊娠しやすくなるのです。 |
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子供から大人までアトピー性皮膚炎は近年とても増加しています。
原因はストレスといってしまえば一言ですが、東洋医学的な解説で少し説明してみたいと思います。
東洋医学には五臓という考えがあります。これはよく耳にする五臓六腑の五臓で、肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓のことです。(以下東洋医学的に肝、心、脾、肺、腎と呼ぶこととします)
五臓はそれぞれが役割をもって働いていますが、それらは単独で働くのではなく、互いに協力、協調し合い、また勝手なことをしないように監視しあったりしています。
五臓の中の腎が弱ってくる、もしくは生まれつき弱いことでアトピーは起こります。
腎は泌尿器としてのイメージはあると思いますが、東洋医学では他にも大切な役割があるとされています。それは、人が生まれてくる際に、親からもらうエネルギー、いわばスタミナを蓄えているところでもあります。これは歳を重ねるごとに自然に減少していくものですが、ストレスなどでも消耗していきます。
また腎は心(しん)の高ぶりを抑えている働きもあります。心は常に動いていて、体を動かすと温かくなるのと同じで、その動きによって産熱するために、熱がとても旺盛な場所なのです。その熱で心臓が過剰に高ぶらないようにしているのです。
腎が弱ってくると、心の高ぶりを抑えられずに熱が溢れてしまいます。その熱はすぐ隣にある肺に波及し、本来潤っていなくてはならない肺を焼いて乾燥させてしまいます。肺に達した熱は皮膚から抜け出ようとするためにそこで、痒みとなって出てくるのです。
何故肺から皮膚に影響を及ぼすのか。
皮膚は皮膚呼吸と呼ばれることもあるように肺と密接に関係しているためです。炎症部位として熱は上に昇る性質があるので、上半身に症状が強くでます。
また肺は呼吸器官であるので、よく喘息とアトピーはセットで捉えられ、そのどちらの症状もあるという方がみえますが、原因は同じです。
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